須山製茶 浜松のお茶屋さん
須山製茶へようこそ

須山のお茶日記


お茶について 

美味しさの秘密

 須山製茶では、一年間で2サイクルで茶葉を刈ります。

まず、4月の終わりから5月に生産されたお茶を一番茶と言います。 そのお茶を最適な状態で茶専門冷蔵庫にて保管、販売します。新茶の特長は摘み立ての香りですので「新茶」という名前で販売するのは本当にわずかな期間です。その後6月に一番茶を刈り取ったあと伸びてきた芽の樹勢の良い樹を選び二番茶を作ります。10月頃にも新芽が出ます。これを「秋の新茶」と称して販売している所もありますが、この時期に茶樹を整えるために刈り取った芽は、冬の保温・堆肥として使用するため店頭に並ぶことはありません。当店では、真夏-秋冬はゆっくり休ませ土つくりに専念しますので養分をしっかり蓄えた新茶に本来の美味しさが宿るのです。

お茶の価格はどう決まるの?

 よく頂く質問です。須山製茶の茶園は7haです。一部で特別な品種を育てたり温室での栽培もありますが、屋外での栽培においては畑の肥料・品種等の条件を共通にするよう努めています。価格の差は単純に収穫時期にあります。例えば若い芽が出てすぐ収穫すればほんの少ししか採れませんが新茶としての新鮮さは抜群です。これが(初摘み新茶みやび)そのあと2日後に違う畑に行くと新芽は一昨日より大きく育っています。このお茶を製茶して(大走り新茶ほまれ)としています。日を追うごとに新芽は伸びて、収穫量も増えるので価格も下がっていきます。

直販だと本当に美味しいの?

 単純な理由があります。あまりお耳障りの良いお話ではございませんが。流通過程が複雑なのも茶農家の苦しいところ、通常の流通経路では、その多くが「美味しさに直結しない部分」に消費されている可能性もあります。それらをカットして、直接お届けすることで、「本来の金額相応」の美味しいお茶を提供できるのです。主人も私自身も農家の出ですので、営業も広告も上手ではありませんが、美味しいお茶を適正な価格で楽しんでいただきたいという気持ちを、感じていただければ嬉しく思います。

皆様のくつろぎの時間に

 当店のお茶が香れば幸せです。当店の畑の茶は、いわばウイスキーでいうシングルモルト。お酒にも好みがあるように「誰の口にも合う」とは考えていません。店舗販売を始めてわずか15年。これは、お茶の流通システムに少し疑問を感じながら、お客様に少しでもお安く良いお茶を、召し上がっていただきたいという思いのささやかな結晶です。開店当初から足を運んでくださいますお客様には、本当に感謝しております。また近年新しい団地なども造成され、その中にも当店を御贔屓いただけるお客様も増えてまいりました。

 皆様のいつもの食卓に、そしてくつろぎの時間に、私共の緑茶が香りましたら、これ以上の幸いはございません。